Maya Ongaku все тексты (слова) песен, переводы, видео, клипы
- Description of a Certain Sound
遠くで鳴る「その音」は、明らかに他の音とは違っている。
あまりに違いすぎて、音ではない別の概念と捉えることの方が自然に感じる。
一般的に、音を聞いて得られる情報は、大きさ、大まかな出どころ、高低から割り出せる振動数や持続時間に限られる。
それに対し、「その音」を聴覚が感知すると、前途の情報に、音の形や輪郭、軌道が加わる。これは聴覚で得られる情報に、視覚で得られる情報が加わったようなものだが、目で見るのとは違い、あくまで音を聞いている感覚がさらに拡張したような体験である。
それだけでも異常だが、他にもある。
音の振動は空間を進むにつれて、無に収束する。それは、振動が進むにつれて、球面状に薄く広がることでエネルギーが小さくなり、やがて熱に変換されることで消えてしまうからだ。
対して「その音」は、遠くにあるものが小さく見えるように、遠くに存在する時は小さく聞こえ、近くなるにつれて大きくなる(ここでもまた、視覚的な情報が持つ性質を有しているように思える)。
そして耳に届くとき、最大となり、その後は役目を終えたようにそっと収束する。
- Melting
あの子を追いかけて 迷い込んだ森は
少し奇妙なのさ 気のせいなのかしら
目指すは君の中 一つになるためさ
だけど奇妙なのさ 全てが嘘みたい
知らない木の実を食べた時からずっと
森のみんなが俺を笑っているのさ
- Nuska
聞こえた その声は
届いた 森の端まで
虚が響かせた
揺れていた 振り子みたいに
溶けて消えた 繋がるところ
瞳は陽のすみか
光が集まるところ
- Pillow Song
夢の中で知っていた ことが思い出せない
雪が溶けるように消えていくの
見ていた景色が揺れる 色は混ざり合っていく
追いかけてもいいかい 目が覚めたら
- Something in Morning Rain
目を覚ますと雨の音が
斜陽の隅に落ちてきそうな
風は行方を隠しながら
雲を避けて遠くへと行く
光も影もない ただそこにいるだけ
藍に染めたまだら空に
時がひとつ立ち止まると
- Water Dreams
ふと おりてきた おと きこえない
なぎのよう しずかだと こだまする
ずっとさきに
そこ みえている もの さわれない
みずのよう ゆるかだと こだまする
ずっとさきに